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『リーガル・ハイ』第五話

 だいぶ遅れていますが『リーガル・ハイ』第五話感想。
 弁護士の仕事というのは、裁判所だけで行われるものではなく、色々と『場外』での仕事があるのかと感心した。今回の仕事は、大物政治家の収賄事件の控訴をするかしないか、というもの。とっても現実と被りそうな被告が登場(笑)。

 無敗記録を守る為、勝利できる要素が見つかるまでは控訴を引き受けないつもりだった古美門。しかし相手はさすが政治家、待つと言いながらもにこやかにカニの足バキッと折って恫喝。なるほど、恫喝する際にはカニ料理が適切なのね…。
 
 パニックに陥る黛を横目にお茶する古美門……かと思いきやガクブル震え紅茶バシャバシャ零してこちらもパニック。「どうして止めなかったんだ!」「止めましたよ!」「もっと強く強くだ!」もうホントこの人子供…。今回の一番の笑い所は、黛をぺちっと叩いて「バカ~ン!!」と走り去る古美門だった。

 いつもは余裕な捜査も今回は命がかかっているので必死。聞き込みをしてはそっくり同じタイミングで頭を掻き毟り、どんどん髪がぐしゃぐしゃになっていく古美門と黛。二人ともかわいい(笑)。
 検察の人が床屋によく行くので、古美門との駆け引きや、三木との密談などがほとんど床屋で行われていて、何となく『臨場』の立原の上司を思い出した。あの人も床屋大好きだったなあ。警察や検察の上の人は床屋好きなのか?

 予告で楽しみにしてた蘭丸VSアンジェリーナ・ジョリー(笑)。上手いこと言うなあ。小池栄子がアンジェリーナで異論はないよ。お色気秘書というだけではなくかなりの武闘派だった沢地さんだった。この人ちょっと謎。完全に三木の味方なのか何か思惑があるのか。ただ忠実なだけではなさそうな気配が…。

 状況を一変させた証拠が捏造であることを、なんとか証明しようと奔走する二人。この真相が今までのセオリーから外れていて非常に面白かった。古美門の政治家論も新鮮。
 金が集まり、それに惹かれて人が集まり、そして権力となる。金儲けしないクリーンな政治家は権力を手にできず、何も動かせない。どっちにしろ一般市民は文句を言うばかり。
 古美門は本当に色々な角度で物事を見ることが出来るんだなあ。前回も思ったけど、仕事となると私情も常識も良心も何も挟まず冷静に見定められる。一般人よりも一段上に立って考えられる。この点が、『リーガル・ハイ』が今までの弁護士ものと一味違うドラマになっている要素だと思う。

 見方が変われば真実も簡単に変わる。今回もそうだった。どう見ても悪徳政治家に見えた富樫だったのに、秘書は富樫に希望を託して自殺した。結果的に使い捨てにされたのかもしれないけど、本人は国に殉じたと思っているんだろう。

 最後はてっきり控訴するのかと思いきや、富樫も古美門と同じく一筋縄ではいかない人だった。検察の弱みを握ったまま服役するほうが後々有利とは。この人、徳川家康みたい。勝機があればいくらでも待てるんだろうなあ。さすが大物。
 
 そして黛は意外と政治家になっちゃえばいいんじゃないだろうか(笑)。どれだけ困難に直面しても正義感を捨てない根性を持っているし、金には興味ないから権力は持てないかもしれないけど、そこは上手く富樫にフォローしてもらうとか。
 
 OPの跳び蹴りは、避けられそうな気がしてしょうがない。がんばって黛!
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2012-05-30 : ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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『リーガル・ハイ』第四話

 『リーガル・ハイ』第四話感想。
 マンション建設に伴う日照権の問題。古美門の担当はマンション建設会社側。えー絶対こちら側に非がありそう、と思っていたらそうでもなかった。もちろんそこは依頼を受ける際に確認済みなんだろうけど。

 先週の時点で他所のレビューに、次回ゲストの大和田伸也と服部さん役の里見浩太郎は水戸黄門で共演していた、ということが書いてあり、へーそうなのかあと思っていたら、今回まさかのBGM!スタッフ、サービスいいな~!

 黛はつい住民側の応援をしてしまうけど、古美門の調べが進むうちにどんどん住民側の問題が明らかになっていく。そもそも会社側はなんの法律違反もしておらず、日陰になる住宅もあるけど、その地区の日照権は侵害していない。実は住民側がごねているだけだった。
 
 それでも自宅の庭が日陰になってしまう妊婦に肩入れする黛に、古美門が会社側が敗訴すると住民側よりも酷い不幸が起こる工務店の話を訥々と聞かせる……が、それは嘘だった!めちゃくちゃそれらしく語ってたのに!

 しかしそれに続く古美門の言葉に感心した。「目の前のかわいそうな人にいちいち同情するな」「正義なんて神でもない我々には分からない」「正義は特撮ヒーローとジャンプの中にしかない!」言い切りおったー!!ここまでくるとすがすがしいわ。

 古美門の正論に黛は反論できない。けど最後に宣言する。「あなたを倒します」。
 このドラマ、結構セオリーに反しているところがあって面白い。傍で仕事振りを見ていれば、だんだん感化されて尊敬していくんじゃないかなあと思うんだけど、倒す宣言しちゃうんだ…。
 オープニング映像の黛の跳び蹴りがどうなっていくか暖かく見守っていきたい。

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2012-05-21 : ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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『リーガル・ハイ』第三話

 『リーガル・ハイ』第三話感想。
 ストーカー事件を担当することになった黛。てっきり古美門が担当するのかと思っていたら、テレビ取材の成り行きで古美門はスタジアム強制退場の件を担当することになる。
 どう見ても迷惑極まりない、非がありまくりそうなおばさんの弁護を、あきれるほど華麗にこなす古美門。どう見ても気持ち悪いストーカーに思える暗い青年を、無罪とは思えず身を入れて弁護できない黛。
 二つの対照的な裁判の同時進行はテンポが良くて面白かった。

 裁判における真実なんて、ほんとに曖昧で、見る人によっていくらでも形が変わってしまう。根暗そうな被告人の榎戸がしてきた、好きな人に対する態度や行動。それらを黛がよくよく聞いていくうちに、自分がかつて憧れていた大学教諭にしてきたこととすべて重なることに気付いていく。榎戸と同様の行動(好きな人を待ち伏せる、一緒に帰る、プレゼントする)をしているのに、それをかわいくて真面目な女子大生の黛がすると途端に甘酸っぱい恋の思い出になるから、ビジュアルと思い込みの問題なんだろうなあ。

 一方、古美門の依頼人はスタジアムで味方チームにヤジを飛ばす、失礼ながら非常に大阪っぽいおばさん。こんなにこちらが不利そうな訴訟を引き受けていいのか、と思っていたら、古美門にそんな心配は不要だった。全然。
 古美門がまくしたてると、全てが正論に聞こえてくるから不思議だ。というか、堺さんの演技力か。
 

 見る人によって形を変える真実をどう捉えたらいいのか。いまいち吹っ切れない黛に、古美門は「依頼人の要望を叶えるのが我々の仕事だ」と言う。確かに。古美門がどんなに変人で自分勝手で拝金主義者でも、彼をすごいと思えるのは、仕事を完遂するという点だけは一切ぶれないからだ。真実も正義も社会倫理も、依頼人にとっては重要じゃない。古美門のプロ意識は尊敬に値する。あのぴっちり過ぎる七三(八二?)分けの髪も許せるくらい。

 黛が本格的に事件を調べれば調べるほど、真実が形を変えていくけど、最後には被害者の否定と、依頼人の望みの前に真実は消えうせる。黛はうなだれるが、彼女も古美門と同じように依頼人の要望の為に尽力した。古美門もさすがにそこは評価したんだろう。最後に珍しく気遣いを見せた。しくしく泣きながら服部さんの料理を食べる黛は、やっぱりすごくかわいい。

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2012-05-12 : ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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『リーガル・ハイ』第二話

 『リーガル・ハイ』第二話感想。
 今回のテーマは『著作権侵害』。曲が盗作されたということなんだけど、ジャンルが違いすぎてどう聴いても分からない(笑)。まあ元々分かりづらいようにしてるんだろうけど。
 パンクロックのライブ会場から古美門が顔をしかめて逃げ出すのに、黛は意外とノリノリ。しかも大真面目な顔して「やっぱり盗作ですね」。メロディラインすら認識できないパンクロックと、しっとり系演歌を聴き比べて、その結論が出るのはすごいし、この子やっぱり肝が据わっている。依頼人への説明やフォローもそつが無いし、古美門がトリッキー過ぎるだけで、黛だってしっかり有能だ。

 ところで曲の盗作って難しい問題だと前々から思っている。歌詞は盗作の証明がなんとか出来るとして、メロディラインなんて有名な曲の中でも似ているのはたくさんある。それらが似ているのは故意か偶然か、証明するのは無理!何故ならコード(和音)進行は有限だから。無調音楽や前衛的な音楽ならともかく、現代の曲を作りたいなら、あんまりめちゃくちゃなコード進行はできない。そしてそのコードに対して使える音は更に限られてくる。不協和音だらけにするわけにはいかないから。
 たまにパクリだ何だという騒ぎがあるけど、歌詞ではなくメロディに関して言えば、偶然似てしまう確率ははっきり言って高い。作曲者は胃が縮む思いだろう。

 が、今回の件はメロディラインの類似性は実証できなかった。おそらくは黛のせいで…?まあ楽譜はあるんだから分析は可能なんだろうけど、あの歌唱力はすごかったな!あの古美門の計算を破綻させるほどの音痴!そして無自覚!「何も問題ありませんでしたけど…」と真剣に首を傾げる。やっぱかわいいわこの子。
 新垣結衣もすごい。あれほど明らかに音を外すのは、かえって難しいはず(笑)。

 まあ片方が無名ということで裁判の焦点は『依拠性』に絞られることに。片方が相手の既存曲を事前に知り得たかどうか。事務員の服部さんは毎回すべてお見通しみたいなピンポイントなヒントを出してくれるのかなあ。この人謎だ…。絶対ただの事務員じゃない。
 
 前回の裁判では真実や正否より、勝敗が何より描かれていた。今回も真実がどうこうより、もっと大事なものを被告側も原告側も必死になって守ろうとする。葛西サトシと荒川ボニータは、図らずも共に音楽のために勝敗を捨てて和解を選んだ。葛西は自身の利益の為ではなく、大勢のスタッフの為に。荒川は自分の創作の為ではなく、曲そのものを貶めない為に。

 真実がどうかを追求すれば、葛西が罰せられ荒川の勝利で終わる。しかし実際に大事なのはそんなものではない。依頼人の希望を叶えるのが弁護士。それがよく分かった……のだけど、三木と古美門はそうじゃなかったみたいだなあ。どちらも「こっちが勝てるのに!」とキーキー騒いでた(笑)。
 賠償金が、っていうか報酬が、と言う古美門を荒川が「先生。それはロックじゃない」とたしなめる。正義や真実が追求されなくても、粋な結末だった。

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ジャンル : テレビ・ラジオ

2012-05-10 : ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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まみや海峡

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