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『ジョン・ウィック』感想

映画『ジョン・ウィック』感想。キアヌ・リーヴス主演。マフィアに生きる希望を潰され、復讐する元殺し屋ジョン。立ち塞がる敵を何十人殺しても、彼は孤独なまま。そこがキアヌの元々の雰囲気とすごく合っていて、最高に寂しくてかっこいい。キアヌ最高!となる。

この映画のアクションは、他の映画と違う。スパイでもエージェントでもボディガードでもない、「殺し屋」アクション。何が違うかと言うと、殺し屋は最低でも敵1人に2発撃つ。2発目を頭にぶち込んで2度と動けないようにするのだ。体ではなく頭。

普通は「魅せる」要素も入れてのアクションなんだろうけど、この映画は非常に実用的。1人対数十人の場合、まず撃って敵が倒れたら近づいて頭に一発。近接戦闘で背負い投げして頭に一発。敵を盾にして使い終わったら頭に一発。絶対確実に数を減らさなければ生き残れないのだ。

タイトルロールに相応しく、ジョン・ウィックの生き様が実に丁寧に描かれている。無口なジョンに代わり、周囲の反応が彼の人となりを語る。余計な詮索をしない警察、彼に敬意を払うホテルマン、息子が彼を怒らせたことを知って沈痛な面持ちのマフィアのボス。

一般人の世界とマフィアの世界。そして中盤からもう一つの世界の存在に驚愕する。なんだこれ!独自のルールとマナー。専用のコイン。深夜問わずのディナーの予約。なんだこれ…かっこいい。
あのホテルマン…絶対フロント業務以外の仕事もしてるでしょ。丁寧な物腰が逆に怖い。

私の一番好きな台詞は、バーの女性に『向こうの世界』はどうだったか聞かれたジョンの答え。「すばらしかったよ。俺にはもったいないほど。」 一般人の世界を向こう側としか言えない人間の切なさが滲み出る。

復讐を遂げても何も返ってこない。それでも奥さんから受け取った希望を大切にするために、絶望しないために突き進むジョンがしたことは、ただの復讐ではないと思う。これからどうするんだろう。できれば向こう側で平穏に生きてほしいけど、無理かなあ…。
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2016-12-31 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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