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『ソロモンの偽証』感想

『ソロモンの偽証』感想。一人の男子生徒の死は自殺か他殺か。犯人の名前を書いた告発状は本当か。名指しされた生徒や、告発状を書いた生徒を、大人たちは追求せずに守ろうとし、子供たちは真相を求める。知りたい、目を逸らしてはいけない。自分の為に、死んだ生徒の為に。子供と大人の違いが圧倒的。

主人公の涼子が、髪をきちっと縛って、つるっとしたおでこが出ててかわいい。顔つきが生真面目だけど幼くて、まさしく中学生。演技もすごい上手くて、慣れてるのかと思ったらこれがデビュー作!驚いた。他にも上手い子いるし、ストーリーも良かったけど、彼女の演技力がこの映画を成立させたと思う。

クラスメイトが死んだことで、涼子は自分の中の偽善や罪悪感と向き合っていく。中学生の裁判なんて、現実にはありえないけど、涼子や子供たちの前に進みたい気持ちを、大事にしてあげたいと思った大人達のおかげで、実施に漕ぎつけられた。その描写が丁寧で、説得力があった。

子役達の演技は、上手い子もいれば危うい子もいるけど、子供らしさにあふれてかえってリアルでよかった。しかし大人達も負けてない。先生役の松重豊や、父親の佐々木蔵之介、刑事の田畑智子、校長の小日向文世などのキャスティングが絶妙にはまっていた。さすが大人。

神原くん役の子は、最初なんだか棒っぽい演技だったんだけど、裁判が始まってからの弁護シーンで、一切手を緩めずにどこまでも追い詰める演技は圧巻だった。序盤と終盤で全然違う!井上くん役はすごく上手い。いるよねこういう理屈っぽい子。

あとは松子ちゃんが!ぽっちゃりして頭も頬も丸くて目がいつも笑ってて糸のように細いの。こういう子も絶対いるよ。上手かったなあ、この子。樹里の声というか発声の感じで、二階堂ふみを思い出したので、将来演技派になる、きっと。彼女が写真を抱きしめるシーンで泣いた。

大出くんは将来森山未來になる。そういう顔をしている(笑)。家庭環境でどうしようもない子になってしまったけど、裁判が彼の心にほんの少しでも響いたのは、まだやり直せる証拠。
野田くんいい子。というか人柄がすごくいいよね。彼の助力も裁判に大きく関わってる。

原作未読で観たおかげか、すごく先が気になって一気に観てしまった。そんな魅力を持った映画でした。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2017-12-23 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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まみや海峡

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