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『特捜部Q Pからのメッセージ』

『特捜部Q Pからのメッセージ』感想。カールとアサドのコンビも3作目。いつもの事件解決のために突っ走るカールと、一生懸命併走してくれるアサドが見られる!と思ったら冒頭のカールは絶賛故障中。どうした!?つらい事件が多いから疲れちゃったか?

特捜部の事件は解決しても何だかやりきれないことが多いからね。引きこもりカールをお散歩に連れて行ってあげるアサドが甲斐甲斐しい。ローセが特捜部の留守番してくれるから良かった。アサド一人じゃ無理だよ。ゲストの女性もいい人。

推理ものシリーズだけど、異なる宗教や『信仰心』をテーマにしたのが、他の映画にはない特色がでて良かったんじゃないかと思う。今までカールをどこまでもフォローしてきたアサドが、信仰についてはカールに認めてほしがっている。それがすごく意外だった。

尽くす一方ではなくて、自分を少しは理解してほしいという欲が、アサドにもあるんだな…。今までカールに何か求めるということはなかった気がする。でもカールはつらく報われなかった経験が多すぎて、神様や奇跡とは相性が最悪。

事件の発端は助けを求めるボトルメッセージという曖昧なもの。それがあれこれ繋がって結構な規模の事件に。過去と現在が繋がったのは先にカール達が古びた手紙から場所を推測してあらかじめ聞き込みをしていたおかげ。細い糸ながらどんどん繋がっていくさまにドキドキした。

犯人役の人、普通にかっこいいのに何でだか気持ち悪い(酷)。声の出し方?話す時の間の取り方?口角の上げ方かな。とにかく何かおかしいって感じさせる。演技力だよね~。
こんなに異常なのに、人付き合いが上手いし社会的に上手くいくのはサイコパスの特徴そのまま。


頑固親父な役の人も、見るからに頑なな表情で、絶対誰の言うことも聞き入れないオーラを感じる。この演技もすごいなあと思ったよ。奥さんの儚げで従順な雰囲気も良く出ている。
あとイケメンな刑事さんいたよね?あの人名前ないの?なんで!!

そういえば上司、最近はカールの意見をちゃんと聞いてくれるので有り難いなあ。名前はあったと思うんだけど覚えられない…。特捜部の事件は一見「取るに足らない」んだけど、それを実際の捜査に結びつけるには上司の力が必要。今回の捜査の規模は結構ドキドキした。

事件の状況は切迫してるのに、たまに夢のような美しい風景が出てきて、そのギャップにくらくらする。やっぱり北欧は風景が良い…。私がいいなあと思った風景は4カ所ある。

ボトルメッセージが人に拾われた。ただそれだけから発展した今回の事件。もしこの世に神も奇跡も何もないなら、今回のことはどう捉えればいいのか。結局カールもアサドも言葉で表現することはできないけど、映画を観終わると何か感じる気がする。

奇跡は何も起きない。でもまったく何も起きないわけではない。その何かの存在を、アサドは信じているし、カールは否定しているけど、信仰心があってもなくても、そんなものに関係なく何かはふっと訪れて消えていくんだろうなあ。こういうのを描く映画はほんとに珍しいと思った。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2018-10-24 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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まみや海峡

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